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「「あっはっは…。」」
太陽の光を遮る厚い雲。
そんな雲に吸収されるかのように、彼らの言葉は空へ霧散していった。
「亜玖斗なんかに付き合わなければ良かった。」
「しゃあないだろ。優斗位しか付き合ってくんねぇんだから。」
彼らがいるのは、今は使われていないビルの屋上。
何があったかは全く分からないが、がたいの良い男達数十人に囲まれていた。
「お前が袋を振り回したのが行けないんだ。」
亜玖斗が物の入った袋を振り回し、それが彼らの誰かに当たったとこちらは推測しよう。
フェンスへ追い込まれながらも、優斗は文句を言い続けている。
「興奮したんだ。男には誰だって起きる出来ごとだろ?あ。頭ラリって来た。」
対する亜玖斗は鼻で笑いながら抗議をした。
なぜ鼻で笑ったのだろう。自己嫌悪なのだろうか。
最終的には頭を抱えたが、気にしない。
『だあああぁぁ!!五月っ蠅ぇ!!少しは黙れ。』
「「あんたもな」」
二人の言い合いを聴いていた、ボス核だと思われる男は二人の言い合いにイライラしている。
対する二人は噴き出していたが。
「今の声、かなりデカかったぜ?ダブリュー(w)つけて良い?」
「止めろ、逆上するぞ。」
『しねぇよ!!クソガキが!』
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