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Ｋ side
「ー…ッ…雄一ッ!!」
「Σえっ!?ちょっ…」
いきなり中丸に抱き付いた女の子ーー…
「ー…もうっ…心配したんだから…」
泣きながら中丸にしがみついてるけど、当の本人は“？”って表情でーー…
「あの…中丸は、頭を打ったショックで記憶を無くしてるんだーー…」
「えっ!?そんな……ねぇ、嘘よね雄一!!私よっ!!智子よっ!!」
「ーー…止めろよ。っつうか状況見ろよ。お前、中丸の何なんだよ…」
女の子のーー…“智子”と名乗るこの人の、中丸を責め立てる言葉に腹が立ったらしく、赤西が低い声で言葉を繋ぐ。
「ーー…私？私はーー…」
キッと赤西を睨むように顔を上げると、ゆっくりと言葉を繋いだーー…
「ーー…私は、雄一の恋人ですーー…」
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