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「ゆーいち…ゆーいちぃ…」
病室に運ばれた雄一を囲み、皆が雄一を見つめるーー…。
固定されてる右足、頭に巻かれた包帯、あちこちについてる擦過傷ーー…。
「ー…傷が残ったらどうすんだよ、お前ジャニーズなのに…」
そっと、頬に手を伸ばせばーー…
温かい体温と、安定した呼吸ーー…。
穏やかな顔で、寝てる雄一ーー…。
「“たっちゃんを守った!”って、そんな顔してるなコイツ…」
雄一の鼻をピンと弾き、顔を見つめる聖ーー…
“親友”という間柄の2人。
羨ましくもあり、ちょっとだけ妬いてしまったりもするーー…。
「早く目を覚ましてね、中丸君…」
少しだけ、涙ぐんだ田口が言葉を繋ぐ。
ーー…そうだよ、雄一…
早く目を覚まして…
俺を抱きしめてーー…
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