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「……」
ーー…何て声をかけたらいいか分からなくて…
俺も亀も、ただ俯く事しか出来なかった。
変に言葉をかけるのも、返って傷つけてしまう気がして…。
そんな俺達の雰囲気を読んだのか、中丸がおずおずと声をかけてきた。
「ーー…あの、とりあえずさ…俺の事を教えてくれる…?」
ーー…戸惑うように、窺うように話す中丸ーー…。
「ーー…ん、分かった…」
ーー…静かに、亀が返事をした時
ーー…ガラッ!!
静寂を打ち破るかのように、1人の人物が病室に入ってきたーー…。
そしてーー…
「ー…ッ…雄一ッ!!」
俺達の存在なんかまるで目に入っていないかのように、中丸に抱き付いたーー…
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