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「ー…痛ッ」
ソファーに座り、膝を抱えた瞬間、左腕に走った痛みーー…
「ーー…コレ、って…」
左腕にハッキリと残る赤い痕ーー…
余程強い力で掴んでくれたのだろう、ハッキリと残った痕がそれを物語っていた。
「ーー…こんな、痕が付くくらい強く引き寄せてくれたんだーー…」
ーー…雄一の優しさが、愛情がここに印されてるーー…。
「…雄一のバカ。俺なんか助けるなよ…」
酷い言葉とはうらはらに、ポロポロと流れ出す涙ーー…。
ーー…ねぇ、神様がもしいるのならーー…
この腕の痕は、一生消さないで…?
そして…俺の何もかもを奪って良いからーー…
雄一の記憶を…戻して下さいーー…
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