183人が本棚に入れています
本棚に追加
ーー…コンコン
「ん?はぁ~い」
上田との会話を思い出していた所に響いたノック音。
これが上田だったらすげーよな(笑)
「雄一?具合はどう?」
ーー…ズカズカと無遠慮に入って来たのは、自称“中丸の彼女”
「……」
俺達は何も言えず、ただ中丸の方を見れば…
「……えっと…智子…さん?」
状況が掴めていないというような顔で“自称彼女”の名前を呼んだ。
「もうっ!まだ思い出せないの!?私の事あんなに好きだって言ってたのにぃ~」
ーー…ゲッι今、寒気がしたι
聖達の方に視線を向ければ、明らかに不信感を抱いてる聖と冷ややかな目で見つめる田口…
「ー…っていうか、普通彼女が来たら気を遣わない?2人にさせてよ!」
「はぁ!?テメェ…」
「赤西君!…うん、ごめんね。じゃあお邪魔虫は帰るよ。中丸君、またね?」
「ー…え?あ、ああ…」
「ちょ、田口!!」
ーー…強引に田口に連れられて、俺達は病室を後にしたーー…
最初のコメントを投稿しよう!