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「田口!!離せっ!!」
「Σわっ!!?もう、赤西君てば…」
“ーー…雄一、具合どう?本当に気が利かない人達ねぇ…”
ー…病室を出た途端、中から“自称彼女”の猫なで声が聞こえてきた。
「つぅか明らかに怪しいだろ!!中丸が俺達に隠し事なんかするワケねぇし!!」
「ー…ああ、俺もそう思う」
俺の言葉に聖が頷き、じっと田口を睨み付ける。
「怖いなぁι僕だって疑ってるよ?だからちょっと待ってて?」
そう言って、さっき見た冷たい目を病室の方へ向けた田口ーー…
ーー…ゾクッ…
何だコイツ…田口じゃねぇみたい…
ーー…さっきと同じ…いや、さっきよりさらに冷たい目で病室を眺めながら言った“ちょっと待ってて?”の意味をーー…
俺達は、後々知ることになるーー…
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