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「ーー…今日は撮影か……えっ…!?」
ボソッと独り言を言いながら楽屋に入った時、信じられない光景が目の前に広がっていた。
「ーー…誰が…こんなこと…」
一瞬真っ白になった頭を現実に引き戻すと、無惨にも切り刻まれている俺の衣装に手を伸ばした…。
「ー…俺の…だけ…?」
ーー…切り刻まれている衣装は、たったひとつーー…
そう、俺の衣装だけーー…
「どうした?入り口で……はぁ!?何だよコレ!!」
呆然と立ち尽くしていた俺の後ろから聖の声が聞こえて、一瞬の内に俺の視界から“俺の衣装だったもの”が消えた。
「ーー…たっちゃん、こっち着よ?俺もオソロで着るからさ♪」
目の前の亀がひらひらと見せているのは別の衣装ーー…
「ーー…ん」
ーー…これで、3度目ーー…
一体誰が俺の衣装をーー…
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