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「何か…お兄ちゃんの様子がおかしくて。記憶を無くしてると言っても、私達家族の事はすんなり受け入れてくれたし、赤西さん達の事も受け入れてた。でも…」
「でも…?」
「…家族、友達、は、記憶を無くしても、どこかで覚えているのか、お兄ちゃんは優しい目で見てる…でもあの人に対しては…そんな優しい目で見てない。どこか…そう、憎しみの目で見ているような…。一瞬だけお兄ちゃんのそんな目が見えたんです…」
「ー…そっか。話してくれてありがとう」
「…中、一緒に入ろう。アイツに追い出されたんだろ?」
「Σッ!?亀梨さん、気付いてたんですか!?」
「俺らも何回か追い出されたし」
「妹と仲間が来てんだ。今日は帰って貰おうぜ?」
“隼人ピース”を中丸の妹に見せて、笑わせている赤西。
「ーー…さ、行くか」
ーー…かなり怪しい“自称彼女”から、俺らの大事なヤツを取り返さなくちゃなーー…。
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