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『ーー…何…?もう一度言って…』
『ー…上ぴぃが誰かに刺されて、その拍子に階段から落ちかけたんだ…。何とか体を支えることが出来て、下に落ちずにすんだけど…』
『…ッ…それで、上田は…?』
『…左腕を切られたけど、傷はそんなに深くないみたい…』
『良かった…』
ーー…田口の言葉に呼吸すらするのを忘れていたけど、その言葉を聞いた瞬間体中の力が抜けて、床に座り込んでしまった。
「Σちょ、赤西!!?どうしたんだよ…」
『赤西君、今中丸君の所にいるの?とりあえず一旦切るね。また後で』
ーー…ピッ…
「ーー…何かあったの?」
床に座り込んでしまった俺を見て、中丸が不安そうに言葉を繋ぐ。
「…上田が、誰かに刺されたって…」
「はっ!?」
「…ッ!!それで!?上田は無事なの!?」
中丸がベッドから落ちそうな勢いで俺に向かって声を荒げた。
「ああ、傷はそんなに深くないみたいだから…」
「ッ…良かった…」
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