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「ーー…竜也君!!」
ーー…すぐ側で聞こえる声と、俺を抱きしめる温もりーー…
「ーー…竜也君、落ち着いて…大丈夫。大丈夫だから…」
ーー…俺を抱きしめる優しい腕、温もりーー…
知ってるよーー…
雄一の優しさは、この人から受け継いだものなんだってーー…
ーー…雄一のお母さんーー…
「ーー…でも…あんなに血を流して…俺を…俺なんかを庇ったりしなければ…ッ!!」
「…竜也君、あの子は貴方を守りたかったのよ。もし竜也君が…ってなったら、私はあの子を怒ってたわ。“一緒にいたのに何やってるの!!”って」
「…ッ……」
「ー…だから、ね?もう泣かないで。事務所に連絡したから、もうすぐ皆さんが来てくれる…」
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