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声がした方向を向くと一人の人がいた
髪は綺麗な黒で
格好良くもないし、ブサイクという訳でもない中途半端な顔
高めの身長
見た目は男性
「貴方は誰ですか?」
「俺は――まぁ気にするな」
この状況で気にしない方がおかしい
「とりあえず自分の性別分かるか?」
性別?
自分は男性なのか、女性なのか
自分の体を見る
………ぼやけて見えない
自分の前に居る男性ははっきりと見えるのに自分の姿は見えない
「まぁ、分からんわな。まだ決めてないし」
「どういう事?」
「まぁ気にするな、とりあえずお前は…そうだなぁ――――男、だな」
また誤魔化された
でも不思議とさっきまでぼやけていた自分の体は だんだんはっきりしてきて、がっちりとした体型になった
でも何か足りない気がした
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