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母も生活の為に仕事をしていたので、呼ばれても気付かず寝ていた事があった。夜中、2時でも3時でも関係なく母は呼ばれた。
ある時、隣の部屋で…
母:『なんだこれっ』
と母が叫んだ時、父が階段を降りて行く足音がした。
私は急いで母の所へ行くと…
顔面を抑え、顔に付いているものを確認していた。
卵をぶつけられていたのだ。
生の卵は石のように硬い。
目の前から思い切り石を投げつけられたのと同じだ。
母の目の上は赤黒く腫れ上がっていた。
母は泣くでもなく…ただ黙って身体を拭いていた。
私は怖くなっていた。
『なんでそんな事するの?』と泣きながら父に言ったことを覚えている。
ある時は、ストーブに父の掛けていた毛布が当たり、もう少しで火事になる所だった。
すごい煙で母が目を覚まし…
慌てて私も下の部屋へ降りると、父が手でチリチリと焦げる毛布を酔っているのでモタモタとした動きで消していた。
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