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そんな話をしながら階段を一段降りる。
ー「洸ぉ、今日さ~あたしたちとカラオケ行かな~い?」
私たちの後ろから、1人の女子が階段の下の男子達に向かって手を振ってる。
そして、呼ばれたあいつがこっちを向く。
「…あ、田中?」
「んも~!、田中じゃなくて、麻衣って呼んでってー」
可愛く控えめに頬を膨らませながら洸の所に向かって駆け足で降りていく洸好きの田中先輩。…ほんと、毎日女子が絶えない。
じっと洸を見てたら、ふと視線が合った。
でも、フイッと私から目をそらしてやる。
チラッ──ドンッ!!(゚ロ゚)
「え…?」
少し睨まれた?と思ってたら、田中先輩が私の肩に思いっきりぶつかった。
「ッ!!」
反動で体が傾き、ぎゅっと私は反射的に目をつむる。
そのままバランスを崩した私は、落ちていった。
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