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「他のやつ等は?」
「みんな明日来るって」
「薄情なやつ等だな」
「仕方ないさ、みんな仕事があるんだ・・・・・・親父が亡くなったの、急だったし」
茶を飲みながら、2人は他の兄弟の話をした。じいちゃんは本当に急に亡くなった。巡回に町の職員さんが来た時には既に息を引き取っていた。
ふすまで仕切られた隣には、じいちゃんがいる。青い光が歪んだふすまの隙間から漏れる。
「誰かが起きてないといけないだろう」
「今は専用のお線香があるから大丈夫よ」
叔母さんが蚊取り線香の特大版みたいな物に火をつける。じりじりと赤みが進み、緑を減らすソレを見るのはなかなか面白い。
「あら、アンタこの部屋にいる?」
周りがバタバタする中、動かずジーッと線香を見ていると、お母さんが冗談半分に笑った。いる、というのはこの部屋で寝泊りするかという事だ。
流石にそれは、と苦笑しながら若干痛む膝を伸ばし、部屋を出た。
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