2日目

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 どん、と音を立てて、静季の机に手をついた。  片目をすがめた私は、ぐっと静季に詰め寄る。  驚いたように瞬く静季。 「今は、どっち…?」 「……真夏」  ――何故、わかる。  昨日気まぐれに家で空と並んで当てっこゲームをしてから、一度の間違いもなく当てられつづけて、正直腹が立っている。  同じ格好をしたのに、なんで、なんで。 「何でわかるんだよ!!!」 「何でだろうな、雰囲気…?」 「~~あーもう!納得いかなーい!」 「昨日からそればっかりだな。もういいだろ別に。ただ俺が分かるだけで何の問題があるんだよ」 「…何の、問題も…ないけど」  ただ、腑に落ちなくて。  口調で判断していたならまだしも、外見だけで私と空を見分けるなんて。  そんな人、両親以外に一人もいなかったから。 「まぁいいや。そんで、今日のことなんだけど」 「切り替えも早ぇな」 「難関だよ。体育だよ。僕どこで着替えたらいいか…」 「ああそれな、考えた」  椅子にもたれて、ぐーっと伸びをする静季。  私は自分の席に腰を下ろし、カバンを机の横へと掛けた。
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