1日目:2人の初夜

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部屋にはとても美しい女性がいた。 女性は部屋を私に気づくと、気品に満ちた笑顔を見せ立ち上がる。 「初めまして。 今からあなたに魔法をかけるものです。」 女性はそう言うと、私の手を握った。 「私は百合川 麗子。 麗子でいいから。 一緒にきれいになりましょ!」 女の手は冷ややかで、指先まで綺麗だった。 「美咲さんだったよね?」 「はい…。」 「その顔は、慶吾のやつ何も言ってないんだ…。 せっかくそんなドレス来てるんだから、きれいに着飾らないとね! 私はそれをお手伝いに来たの。」 麗子さんの少し強引な雰囲気は、どこか慶吾と重なる。 「じゃあ、行こうか♪」 私の手を引き、麗子さんはしなやかな足でヒールを鳴らした。 「あの…」 「ん?どうしたの?」 「私、スリッパなんですけど…」 「ほんとだ!まぁ、靴はあとでいっか。」 麗子さんは笑いながら、先を急いだ。
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