させない。

3/5
前へ
/53ページ
次へ
それは、夏の夜。 兄が友達4人とドライブに言ったときのことでした。 「なぁ、怖い話しようぜ」 「えー、マジかよ…」 「あ?何怖いのダメ?」 「いや、別に…。」 それじゃあ、と言うことで、みんなでワイワイ騒いでいると、 道は人気のない林に差し掛かりました。 踏切を越えて…っ!? 「おい、何でだよ。」 踏切を越えようとしたとき、車のライトが消え、動かなくなってしまいました。 元々、スピードを落としていたので、大きな衝撃はなかったのですが… 「大丈夫か!?何があった?」 「車が動かねぇんだよ…。エンジンは生きてるが、ライトがご臨終だ…。」 これは、まずい。 「動け、動けよっ!」 今、自分達は線路のど真ん中にいます。 思いっきり、力を込めてアクセルを踏み込みました。 …動いた! ゆっくり車が動き出しました。 すると、遮断機が電車の通行を知らせました。 ぎりぎりのところで、抜け出し、電車が車の後ろを猛スピードで通りすぎていきました。 「危なかった…。」 いったいなんだったのでしょう。 もしや、仲間になれと…?  後に女の笑い声が聞こえた気がしました。
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加