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それは、夏の夜。
兄が友達4人とドライブに言ったときのことでした。
「なぁ、怖い話しようぜ」
「えー、マジかよ…」
「あ?何怖いのダメ?」
「いや、別に…。」
それじゃあ、と言うことで、みんなでワイワイ騒いでいると、
道は人気のない林に差し掛かりました。
踏切を越えて…っ!?
「おい、何でだよ。」
踏切を越えようとしたとき、車のライトが消え、動かなくなってしまいました。
元々、スピードを落としていたので、大きな衝撃はなかったのですが…
「大丈夫か!?何があった?」
「車が動かねぇんだよ…。エンジンは生きてるが、ライトがご臨終だ…。」
これは、まずい。
「動け、動けよっ!」
今、自分達は線路のど真ん中にいます。
思いっきり、力を込めてアクセルを踏み込みました。
…動いた!
ゆっくり車が動き出しました。
すると、遮断機が電車の通行を知らせました。
ぎりぎりのところで、抜け出し、電車が車の後ろを猛スピードで通りすぎていきました。
「危なかった…。」
いったいなんだったのでしょう。
もしや、仲間になれと…?
後に女の笑い声が聞こえた気がしました。
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