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それは、穏やかで、静かな夜でした…。
病院には、看護師さんが夜勤のときに泊まるカンファン室があります。
そこで、仕事終わりの看護師さん達がお茶を片手に、おしゃべりを楽しんでいました。
ふと、気がつくと、話題はオバケ話に…。
「あのねぇ、この前、あのお婆さんが亡くなったでしょう?
その後、若い子が一人で体を拭いてあげていたら、誰も居ないはずなのに、急に誰かに肩を叩かれたんですって。」
「え~」
「それでね、その家族の夢に娘と間違えたから看護師さんに謝ってちょうだいってそのお婆さんが出てきたそうよ…。」
「逆に怖~い!!」
どんどん話しは盛り上がります。
突然、
ガタガタッと窓が揺れ、テレビの電源が消えました。
相変わらず今日は穏やかな夜です。
いったい誰の仕業なのでしょうか?
看護師のなかには、それを出来る人はいませんでした。
そんな話しはさせない。
ということでしょうか?
やっぱり、不思議なものです。
カンファン室は唖然とした沈黙に包まれたのでした。
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