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私の五年生の担任の先生は木村という苗字の先生でした。 息子も娘も同じ 五年生の時に木村という苗字の先生にお世話になっています。 娘は女の先生でしたが、男の方は若くしてどちらも亡くなっています。 ある日、息子を迎えに小学校へ行きました。 すると、なんだか木村先生の様子が変でした。 私は、保健の先生に 「あの先生様子がおかしいよ? どうしたんですか?」 と、聞くと、 「体調が優れないせいだと思いますよ?」 と返されましたが、幽霊みたいにぼぉっと立っている様子が気にかかりました。 そこで、お酒を持って先生のお宅にお邪魔することに すると、先生はガブガブと飲むので 「やぁ、先生~随分はやく飲まれるんですね」 というと 「いや、はやくこれを飲んで死のうと思ってさ…。」 と、ぼそっと言ったのでした。
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