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一方聖は、
聖城学園の付近にある病院に入院している港の様子を見に出かけていた。
途中で何人か知り合いの医者に会い、ずいぶんと時間が経ってしまい、病室に入った時には既に日が暮れていた。
「よぉ、遅ぇじゃねーか」
個室に一人寝そべる港は、いつにも増してふてぶてしい。
左手の包帯以外は、普段と変わらない態度で聖を迎えた。
「病室でタバコを吸うな。」
「だって暇なんだもーん。」
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