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何本めかのタバコの火を消し、座れよ。と目線で施した。
聖が座るのを確認すると、間髪入れずに尋ねた。
「で、どーなった?」
「……何が」
「何がって…、決まってんだろ。愛しの美愛チャンだよ。
まさかオレがここまでして手伝ってやったのに、失敗してんじゃねーだろーな」
港は包帯の手を見せ、動かせねーんだぞ。と怪我の大きさを自慢気に話した。
「言われなくても。ちゃんとやった。」
「ヤった!?」
「ヤってねえ!!」
港の違う解釈に怒りを覚え、どいつもこいつも……と悪態を吐いた。
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