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『お姉ちゃん~~!!』
『捺お帰り。』
私はいつものように幼稚園にきていた。
私の妹の林捺(はやしなつ)が待っているから。
『お姉ちゃん公園行こ♪』
『うん!行こっか♪』
いつものように公園に行く。2人の約束なんだ。
『捺ブランコ乗ってくる♪』
『じゃあお姉ちゃんは座ってるね。』
『よぉ。林!』
『えっ!藪くん。どうしたの?
『いや………。部活の帰りにさ部活の帰りにだぞ!部活の帰りによったらお前が…林がいたからさぁ。』
『そうなんだ。』
『いつもここにくるよな。』
『うち親が共働きだからいつも妹を迎えにきたついでに公園によるんだ。』
『そっかぁ。』
何藪くんにペラペラ喋ってんだろ。
藪くんとは違うクラスなのにさ。
『じゃあさぁ。俺も毎日公園に来ようかな。』
隣で藪くんは手を空にあげ深く呼吸をした。
その意味に私が気付くのはまだ先のことだった。
『お姉ちゃんお腹空いた。』
『そうだね。分かった。じゃあ帰ろっか!』
『うん♪』
『藪くんじゃあまた明日。』
『お兄ちゃんバイバイ。』
『おぉ。じゃあな。』
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