はなし 5こめ

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「最近の最強小説事情についてあなたはどう思う?」  藪から棒ですね。なんの前触れもなく飄々と言い出すなんて止めて下さい。まぁ、最近のアレはあれでなかなか好きですけど。 「ふーん。でもさ、でもさ。携帯小説ブームのご時世でさ、あれだけ似た作品がずらりと並んでいても違和感なく読む人がいるけど、その点、私は同じ小説を書いてる作者よりも読者にびっくりだね。飽きないのかっていう。つまらなくないのかっていう。結局、究極、最高に、自己満足とか言われたらどうしようもないけど、ただ、これを公開する勇気は私にはないと思われる。ま、間違いを指摘された時に快く受け入れる態度をとらない人とかに限って、ぶっ飛んだ小説を書くんだよ。それってどうなのよって思う」  と、今日はいつもより機嫌が悪そうに言っていた。先輩は人をちゃかしたり、冗談半分に物事を考えることや処理するのが上手い性格だった。  だから、そこまでたかが小説一つで気分を害してしまうとは。  意外な一面もあるんだなぁ、と妙に納得自己簡潔終了。  いいと思います。だって、誰かに見られたい欲望があるんですし、それを満たすために公開して自己満足なら筋がある。そんな風に思いますけど。  ちなみに僕の中での携帯小説ブームは、そろそろ衰退してもいい頃合いかと。 「それだから、私は携帯小説が好きじゃない」  なるほど、です。意見の食い違いですね。 「今から腹いせにレビュー荒らしをしたくなったな」  やめて下さい。 「大丈夫。手加減はする」  てーか、手加減とかあるんですかぁ!?
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