4人が本棚に入れています
本棚に追加
/124ページ
「かん総理大臣もけっこう駄目だったりしたなぁ。なんて、マスコミに流された憐れな学生がいまーす。よくいますよね。テレビジョンを見て政治を知ったかぶりをするしろうと丸出しの者が。私はそういうやつがあんまり好かないというか、気に入らないというか、自分ではよく考えてもいないのに大衆の意見に巻き添えくらって、それをさも自分の考えたように言うのは許せまないな。許せないといえば、最近のカップルは……もう許せないことずくし。私だって付き合いたいのに、男が見る目ないんだ。それだ」
独り言もよく話がそれるなぁ。これは俺に語りかけているのか、それとも本当に独りでぶつぶつ言ってるのかがわからん。
ちなみに、先輩は可愛い。これは俺の主観であって周りがどんな捉え方をしているかは知らないけども、見た目サイズがちっちゃいのが可愛いらしい。
小動物系である。少なくとも俺の好みにずっきゅんで、モテないわけないと思う。
かんさんは頑張ってますよ。マニフェスト達成してなかったり、子供手当てで金をばら蒔きましたけど。ちなみに先輩は好きな人はいないんですか? 人に好きになってもらうには、まず自分が好きにならないといけませんよ。
「そうか。そうだよねぇ。私の好きな人か。君かな」
馬鹿な。
そんな恋愛フラグを立てた覚えはないぞ。まさかの展開。
「か、勘違いしないでよねッ。別に後輩としてだから」
ツンデレごちそうさまです。わかりました。ネタです。
この先輩は俺をからかってるだけです。
残念です。
「ふふふふふ。真っ赤になった君は面白かったよぉ」
やっぱり。
最初のコメントを投稿しよう!