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「安藤俺等親友だかんな!」
中学の頃所詮俺は不良というやつで親にも教師にも見捨てられてた。けれど、たった一人だけ俺を見捨てない奴がいた。そいつとは、馬鹿やったりくだらねえ事やって楽しんでた。だが、夏休みを過ぎた頃からあいつが急によそよそしくなった。いつも俺とつるんでたのに、クラスの委員長とよく居るようにもなっていた。特に気にしなかった。
ある日、クラスの委員長に話があると言われた。あいつの事らしい。
『安藤君さ、気づいてないの?あいつ言ってたよ。君といるせいで先生に嫌な目で見られるし、成績も落ちるし、出たい授業にも出れないから嫌だって。嫌われてるんだよ?』
「っは?何、言って・・・」
確かに教師達には白い目で見られてたけど、あいつは気にしないって言ってた。授業にも出ろって言ったのに、俺と一緒にいる事を望んでた。それに、もしそうなら・・・親友だし俺に言うだろう?
「っ何してんだよ!!」
・・・嘘ばかり言うから掴みかかってただけだ。
「やっぱり委員長の言う事は本当だったんだ!最低だな!大嫌いだ!」
・・・何だよ、俺の口動けよ。
委員長の方を見ると『バーカ』
と口パクで言っていた。・・・何だ、嵌められたのか。あいつは付き合いが長い俺より、委員長を信じた。それ以来、俺は誰ともつるまなかった。高校になっても誰ともつるまなかった。・・・だけど、さらが一瞬あいつに見えて。何だか気になって。それ以来、さらの傍にいた。誰に吹き込まれたか、知らないが平凡に暴力を振るってたのを知られ・・・・・・また俺は
だ い き ら い と言われ誰も信じれなくなった。
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