2:心配…

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   *****  智の好きな餃子を包みながら待っていると、玄関から物音がして、智が帰って来た。  莉乃は、作業の手を止め、玄関へと向かった。 「おかえりなさい。」 「ん、ただいま…。」  やはり元気がない様子で靴を揃えて、家へ上がる。 「お疲れ様…。」  心配そうな莉乃に気付いて、優しい微笑みを浮かべ莉乃に向き直る。 「あ~疲れた。  けど、莉乃の顔見たら、吹き飛んだ♪」  そう言って、肩を抱き寄せ、莉乃の額にキスを落とした。 「お腹も空いたから、すぐご飯にしてくれる?」 「うん。すぐ用意するね。  ちょっと待ってて。」  莉乃は、そう言うとパタパタとスリッパの音を立てて、台所へ向かった。  その音が聞こえなくなると、智は、「はぁ…」と溜息をついた。  
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