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それから二十分程で、夕飯の用意も整い、二人は、食卓へ着く。
「あ~いい匂い。
…今日は、一緒に食べてっちゃおうかな~。」
いつもは、親の手前、外食ばかりする訳には、いかないので、平日は、夕飯を食べる智を見守りながら会話して過ごしていた。
「うん、莉乃さえ良ければ、一緒に食べてよ。」
「じゃあ、自分の分、用意してくるから、智は先に食べ始めてて良いからね。」
「うん。でも、一緒に食べたいから、焼き上がる間、先にこの餃子一緒に食べちゃおうよ。」
「分かった。じゃ、ご飯持ってくる~。」
そう言うと、またパタパタと台所へ消えて行った。
「ははっ。可愛いヤツ。」
…ホント、莉乃と居ると癒される…
「お待たせ~。
それじゃ、食べようか。」
「ああ。」
「「いただきます。」」
二人一緒にハモって、「フフッ」とにやけながら見つめ合い食べ始める。
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