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智が、悩みを打ち明けてくれないまま五月が終わろうとしていた、ある日の朝…
いつものように、智へメールを送り返信を待っていると、五分経っても音沙汰名が無く、電話をかけてみた。
♪~♪~♪~~…
なかなか電話に出ない…
また、少し時間を空けて掛け直してみると、何回目かの呼び出しでやっと智が電話に出た。
「おはよう。ごめんなかなか出られなくて…」
その声は、元気が無く疲れている感じだ。
「私は、いいんだけど、智は、大丈夫?元気無いみたいだけど、どうかしたの?」
「ん…ちょっと、お腹痛くてトイレ行ってた。
寝冷えでもしたのかも。
心配かけてゴメンな。もう大丈夫だから。」
「そうか…。あまり無理しないでね。」
「ああサンキュ。」
そんな事があって、その日は、いつものように学校へ行った。
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