3:異変

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   でも、この頃から…  智は、メールでは、起きられなくなり、電話でやっと起きるようになった。  もちろん、智自身も目覚ましをセットは、しているのだが、布団から出られないらしかった。  そんな日が一ヶ月ほど続いたある月曜日、智は、とうとう電話に出なくなってしまった。  …というか、携帯の電源が切られていた。    心配した莉乃は、珠希に付き合ってもらい智のマンションへと足を運んだ。    呼び鈴を押しても反応が無い為、莉乃は、合鍵を使って中に入り、珠希には、玄関で待ってもらった。  智の部屋へ入ると、頭から布団をかぶって寝ている智が居た。 「智。おはよう。大丈夫?  どうしたの?調子悪いの?」  そうっと、智の頭を覆う布団をめくってみる。  するとそこには、青い顔した智がお腹を抱えてうずくまっていた。 「智!どうしたの?お腹痛いの?」  そこで、やっと智は、目を合わせた。 「莉乃…  わざわざ来てくれたんだ…  心配かけたね。ゴメン…」 「そんな、謝らなくていいから…  それより、大丈夫なの?起きれそう?」  
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