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「ああ…もうこんな時間か。
俺は、大丈夫。
昨日寝られなくて、ちょっとお腹痛いだけだから…
もう、起きるよ…」
「本当に、大丈夫?
薬とかあるなら、持って来ようか?」
「ああ、ありがとう。
でも自分でやるから、いいよ。
莉乃もそろそろ行かないと、学校間に合わなくなるよ。」
「だって…智、辛そうだし、学校なら少しくらい遅れたって平気だから。
あ、お腹痛いなら、おかゆでも作ろうか?」
「いや、食欲ないから、イイや…」
「え、本当?大丈夫?」
ダンッ!!
!!…
「もう!いいからっ!
学校行けって!
大丈夫?大丈夫?って、しつこいんだよ!
大丈夫じゃないって言えば、お前が何とかしてくれるのかよ?
所詮、学生のお前には、どうしようもないんだから、俺の事なんか放っておいて、もう行ってくれよ!!」
智は、莉乃を怒鳴りつけ、部屋から追い出した。
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