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(あなたのこと狙っているのよ) 「稜駿!ねえ、一緒に帰らない?」 「あー…今日は翔と夕飯食べる予定なんだよね」 「そっか。じゃあ来週ならいい?」 「た、多分大丈夫…」 「決まりっ♪楽しみにしてるね」 「…はい」 皆さんはお気づきのことでしょう あたしは稜駿のことが大好き ウジウジしてるなんて あたしには考えられないから こんな風に分かりやすく 彼にアタックをしてるのだけど (これがいつも気のないフリをされるんだなあ) 稜駿は恋愛に奥手だし きっとこういうのにも慣れてないし 軽くひいてるのには気づいてる それでも (この恋だけは上手くいく) 嘘のようだけど、あたしには分かる どれだけかわされても どれだけひかれたとしても あたしの気持ちは本気なんだから 知らんぷりしても 絶対に諦めたりはしない 「稜駿、バイバイ!」 「じゃーな、優奈」 基本的には攻めの姿勢 だけどあたしは待ってるんだ 君のホントの気持ちを聞くまで 「あ…優奈」 「ん?」 「約束な、来週」 それにね、分かるの きっといつか あたしを好きと言う日が来る ほら、それまで(1-2-3-4)  
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