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「あやの、ありがとう」
「うんうん、それでよし!でも全部背負わなくていいんだからね?稜駿と菜々香だって最年長だし、頼りにした方がいいよ。あ、稜駿は微妙だけど…まあ、崚行も寿々歌も奈々もしっかりしてるしね」
あやのはそう言って笑う
「それにツラいことがあったら、いつでもあやのを呼んでよ。凜の為なら何回だってハンカチ貸すんだから。もちろん、楽しかったことの報告も待ってるね」
「………っ、あたし頑張る…っ」
そんなあたしの頭を
なでなでしてくれるあやの
「これ、御守りだよ。凜が天てれで頑張れるようにと、ずっと仲良しでいれますようにってね。ほら、あやのとお揃い!」
腕にはめてくれたのは
水玉模様の綺麗なブレスレット
あやのは黄色で
あたしはピンク色で
「ね?すごく綺麗でしょ!凜はずーっと水玉模様が大好きだったもんね。これ見つけた時、すぐ凜の顔が浮かんでさ。思わず買っちゃった」
「…あたし達、これからも親友でいれるよね?」
「当たり前でしょ?あやのと凜を繋ぐのは天てれだけじゃないんだから!ずーっと、おばあちゃんになるまで親友だよ」
「うん…!」
あたし、決めたよ
あやのが笑わせてくれたように
あたしもあやのを笑顔にする
司会だってトークだって
凜らしく頑張るんだから!
だからね、もう大丈夫
この水玉模様の
素敵なブレスレットがあるから
(どんなツラい夜も、いつか味方にしていくよ)
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