夢みたいな朝のひととき

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俺の名前は水無隼人(みずなし・はやと)今日から夢路高校に行く高一だ。 一年前に家族と旅行中に交通事故に遭い両親と妹を失ったらしい。 俺は頭を強く打ち記憶をなくし、右腕の骨折だけだと聞いている。 記憶喪失は一時的なものだったが家族の事と事故に関する事だけが思いだせないでいる。 事故以来は家族で住んでいた家で、一人暮らしだがお金には困らなかった。 両親が共働きで貯金は結構あったけど、夢路高校から何故か中学卒業までの学費と家のローンなどいろいろ払われていた。 『朝だー、起きろー』 『朝だー、起きろー』 セットした時間になり同じことを繰り返し、鳴り響く目覚まし時計をとめて学校の制服に着替えていると、階段を上がる足音が聞こえてきた。 隼人は着替えし終えるとベットの下から抱き枕を素早く取り出し、ベットに置き布団を被せてた。 そしてドアに近づき開けた時に死角になる所で静かに息を潜めた。
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