月の夜
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「沙耶、愛してる」 耳元で甘く囁く声に頷き蒼を強く抱き締めると、肩越しに寄り添い合う2つの月が見えた。 自分達の姿に似ていると感じ、沙耶の顔に笑みが浮かぶ。 「私も愛してる。蒼…」 生涯変わらぬ気持ちを確信し、幸せそうに互いを強く抱き締めた。 天窓に浮かぶ月が、重なり合う2つの影を照らす。 それは 青い、蒼い 月の夜に… ー 完 ー
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