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「うむ。 つまりはファンタジーだ。 だから青年の次の生を充分に謳歌してもらう為には力が必要なのだ。 従って青年にはこの魔界にてそれなりに過酷な修行を行ってもらう」
「…………え、修行?」
あれ? そのフラグ知らない。 あれ、え?
ちょっとポカーンしてた所? あれは異世界が文明的に発展してないフラグじゃないの?
「おぉ、やはり勘が鋭いな青年。 それは後の授業にて伝えようと考えてた内容だぞ?」
にこやかに笑う魔王様。
いや、授業とか……、え? 勉強とかもするの?
「当たり前だろう? 転生の繰越し等、我々も初めてやるんだ。 それなりに時間はかかるし、青年には広い知識と強靭な肉体(予定では)を制御する魂の鍛錬も必要不可欠だ。 因みに青年の24回の繰越しにはなんと、猫と犬とゾウガメぐらいしか長生きする生物は居ない。 あとは単細胞生物くらいだ。 良かったな」
「いや、何が良かったんだよ。 あれか、ミジンコになれて幸せだろうって事か? 俺が鋼の錬金術師だったらアンタ既に串刺しにしてるぞ」
もしくは鎧に魂を定着させた弟をけしかけてだな……。
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