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水に濡れた闇を思わす漆黒の髪は首まであり、宝石のような翡翠色の瞳、その上雪のように白い肌
その人物は明智光秀…否、明智桜華
そして
誰よりも…
腹黒なのです
『はっ、誰が腹黒ですか?』
「え?」
『いえ、何でもありません。それにしてもいい天気デスね』
「雨だけどな、デスって何?」
『あー、めんどい。信長ー私帰っていいですか?』
「スルーしないで!?それと呼び捨てするな!!」
『チッ…』
「スミマセン、帰らないでください」
雨の中、馬に乗り林の道を進む桜華たち
あの会議から数日
桜華たちが戦をする相手は京に向かおうとしている今川義元だった
『無防備な相手を…卑怯な手ですね。ま、ヘタレなら仕方ないですが…』
「お、俺じゃないよな?」
『うは、馬から降りたらドロがつきますよ。汚れたら全部殿のせいですね』
「聞けよ!!てか俺のせいにするな!!」
『ほらほら、見えて来ましたよ。今川の妖怪』
「妖怪!?」
『あなたは馬鹿ですか?馬鹿ですね。どうみても人でしょう。馬鹿』
「馬鹿馬鹿言うな!!てか妖怪って言ったのはお前だろ!!」
『聞き間違えじゃないですか?(てか顔真っ白ですね今川。歌舞伎じゃねぇですか)』
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