第五章 【再会】

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きっと私の同級生でこんなに高いペアリングを持ってる子はいない。 あれ? さっきの電話で私と響って付き合ったことになるの!? 「はい。 これが遥のボックス」 もう払っちゃったんだ。 「ありがとう… ごめんね…」 「何で謝るんだよ。 俺は嬉しいんだから。 あっ!! 新しいドレス、届くんだろ? 見に行っても良い? 部屋も掃除しよう。 手伝うから」 「うん…ありがとう。 でも寝なくて仕事平気なの?」 「眠くなったらソファーでも床でも良いから寝せて」 「うん…」 私達はまた車に乗りマンションに向かう。 どうしよう…。 私が早くハッキリしないと響を傷付ける。 店から帰ったらちゃんと考えよう。 マンションに着くと、ちょうどオーナーの車が止まった所だった。 「響、小雪さんから車停められる場所聞いた? 路駐は長くはマズイよね」 「昨日はタクシーだったからな…俺も飲んでたし。 パーキングあるだろ。 探して停めてくる」 「ありがとう」 私は先に車を降りた。 「鈴華ちゃん、お疲れ様」 「オーナー…お疲れ様です。 朝からすみませんでした」 「いや、連絡をもらって良かったよ。 これ、小雪さんから。 相当奮発してるよ」
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