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ーー田中正人
僕はその言葉に驚き振り返った
そこには、スラッとした体型に流れるようなサラサラの黒髪にメガネをかけた同じくらいの歳の男が立っていた
「嘘に喰われる?」
「何を言ってるんだ?」
僕はとぼけたフリをした
「……フッ」
どうやら鼻で笑われたようだ
「俺は『黒井ライ』だ」
聞いてもないのに名乗り始めた
「お前は?」
「……田中正人」
何故か僕も答えてしまった
「ほら、これ。」
黒井はメガネを渡してきた、僕が落としたメガネだ
「ありがとう……」
10分ほど沈黙になり、黒井が喋り出した
「さっきの嘘に喰われる話、その能力をもっと知りたいなら俺について来い。」
と言って歩いて行った
僕は黒井に引かれるようについて行った
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