プロローグ

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フエエエエン…… また君は泣いてるの? 女の子がすぐ泣いちゃ駄目だよ だ…………誰? 優「ぐす……」 「ふふ……」 ジャラアアアアン 優「……」 「これはギター」 優「ギター?」 「そうギター」 「私の大切な相棒だよ」 優「相……棒?」 「そう相棒」 「嬉しい時も悲しい時もこの子は私と一緒に喜んでくれたり悲しんだりしてくれるんだ」 「こんな風に……」 その時 母が弾いてくれた曲は今も私の耳に心地よく残っている 暖かく優しい母の温もりがギターの音色とともに河原に響いた 私はいつの間にか泣くのを忘れ母の演奏に聴きいっていた 「やっぱり女の子なんだから笑った顔が一番輝いてるよ」 母は優しい私に笑いかけた 私も気が付いたら笑っていた
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