零章 『出会い』

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凄まじい爆音と爆風 各々、武器を携えた人 様々な動物を掛け合わせたような姿をした、人ならぬ者『夢者』の大群が入り乱れている広大な草原 名を《SS級立入禁止区域アントゥラスト》 今となっては、立入禁止どころではないが…。 そんな戦場の中、一際目立つ二つの人影があった。 『なぁ宙(そら)、まだ準備整わないか?』 白い大太刀を肩にかつぐ、白い髪をした容姿端麗の青年がつぶやく 「もう少しだな」 その青年の隣で、地に手をつき何やら作業をしている、これまた容姿端麗な黒髪の青年、宙が短く答える 二人は大量の『夢者』に囲まれている状況だった 『夢者』はじわじわと二人に近づいてくる。 すると、ライオンの体に猪の頭をした夢者が、二人に飛び掛かってきた。その時、 「完了だ!」 宙が立ち上がり、そう発した瞬間、飛び掛かって来ていた夢者は後方に弾きとばされた。
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