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一章『少女の名前』
とりあえず、自分の着ていた白いローブを、少女に着せる祐亜。
『ったく…なぜ服を着てないんだ…
――とりあえず君は?』
少女の前に祐亜は座り、怯えさせないように優しい口調で話す。
「春……九宮 春…十七歳…」
春と名乗った少女は、十七にしては幼い顔立ちで、ピンクのショートヘアーに緑の瞳を持っている。
『九宮……まさか…九宮一族の生き残りか…!?』
「わかんない……わかんないょ~」
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