『権力の記念碑』

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統合政府案に反対を示し、いち早く宣戦布告を行った亜細亜連合だったが、その宣戦布告すら、仕組まれていたものだった。 亜細亜連合の敗北も、核の誤射も、36億の犠牲も、全て、筋書き通りだったのである。 亜細亜連合特権階級は、既に敗北を約束していたのだ。 そして、自国の民を生け贄にして、戦後の地球での地位を確約したのである。 戦争の終結、それは、亜細亜連合軍の自らによる、核ミサイルの誤射。 それが引き起こした、亜細亜大陸と、自国民の焼滅。 戦争は、終わった。
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