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枯れてしまった球根の花は、もう、それを受け止めることはできません。 「どうして、芽を出してしまったの?」 太陽は球根の変わり果てた姿に驚きました。 「お月様が貴方に見えてしまったの。貴方を独り占めしたくて」 球根は情けなくて仕方ありません。 「そうだったんだね」 太陽はそう言うとゆっくりと球根に陽射しをあてました。
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