序章『始まりの朝』

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キーンコーン…カーンコーン 校内に鳴り響くチャイムの音 それに混じって聞こえる足音 ダダダダ… キーンコーン ダダダダ カーンコーン… 『それじゃHR初め…』 『間に合っ、た!』 『こらぁ片岡!またお前はギリギリに来おって…』 『すいませーん;』 そうして私は すごすごと自分の席に向かう クスクスと笑い声が聞こえる… あぁ 恥ずかしい…// 『おはよ、恵』 『あ、舞ちゃんおはよー』 『相変わらずバタバタしてるね~』 『うー…まぁね;』 この子は 咲良 舞ちゃん 私の小学校時代からの大親友 優しいし、美人だし大人だし… なんで私と友達になってくれたのかわからないくらい 出来る子なんだよね 『はぁー…』 『!』 突然聞こえた溜め息の主は… 『ほんと、学習しないよね、あんた』 『あぅ…ひどいよ蘭ちゃん』 如月 蘭ちゃん 一年の時から同じクラスで仲良くなったんだ あ、男の子だよ? 蘭ちゃんってあだ名だと間違えそうだけどね まぁ女の子でも通用しそうなくらい綺麗な顔してるけどね あー女装させたい 『………ちょっと。変なこと考えてない…?』 『Σはっ…』 怪訝な顔の蘭ちゃんの視線で我にかえる 『はぁー…それといい加減その呼び方やめてくれる?』 『い~や~』 『あはは、朝からコントやってんの?あんたら』 なんて他愛もない話をしてると… 『お~ま~え~ら~なぁ~…』 『『『あ。』』』 担任の重低音の声がした HR中だった…;;
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