1人が本棚に入れています
本棚に追加
キーンコーン…カーンコーン
校内に鳴り響くチャイムの音
それに混じって聞こえる足音
ダダダダ…
キーンコーン
ダダダダ
カーンコーン…
『それじゃHR初め…』
『間に合っ、た!』
『こらぁ片岡!またお前はギリギリに来おって…』
『すいませーん;』
そうして私は
すごすごと自分の席に向かう
クスクスと笑い声が聞こえる…
あぁ
恥ずかしい…//
『おはよ、恵』
『あ、舞ちゃんおはよー』
『相変わらずバタバタしてるね~』
『うー…まぁね;』
この子は
咲良 舞ちゃん
私の小学校時代からの大親友
優しいし、美人だし大人だし…
なんで私と友達になってくれたのかわからないくらい
出来る子なんだよね
『はぁー…』
『!』
突然聞こえた溜め息の主は…
『ほんと、学習しないよね、あんた』
『あぅ…ひどいよ蘭ちゃん』
如月 蘭ちゃん
一年の時から同じクラスで仲良くなったんだ
あ、男の子だよ?
蘭ちゃんってあだ名だと間違えそうだけどね
まぁ女の子でも通用しそうなくらい綺麗な顔してるけどね
あー女装させたい
『………ちょっと。変なこと考えてない…?』
『Σはっ…』
怪訝な顔の蘭ちゃんの視線で我にかえる
『はぁー…それといい加減その呼び方やめてくれる?』
『い~や~』
『あはは、朝からコントやってんの?あんたら』
なんて他愛もない話をしてると…
『お~ま~え~ら~なぁ~…』
『『『あ。』』』
担任の重低音の声がした
HR中だった…;;
最初のコメントを投稿しよう!