1人が本棚に入れています
本棚に追加
生徒会に誘われたあの日から1週間ほどが過ぎた。
あれから、会長や双子は何度も私に生徒会に入れと言ってくる。
「葵、生徒会に…」
「絶対に入らないから」
しつこいくらいに彼らは言ってくるため、もう、うんざりだった。
「入るって言ったら黙ってくれるの?」
「もちろんだ!」
「じゃあ、入る」
あさっりと承諾する私に葉一は驚きを隠せずにいた。
「本当なのか!」
「もちろん、承諾したんだから構わないでよね」
そう言い私は教室に向かった。
その日の昼休みは生徒会に呼ばれていつもの昼寝が出来なかった。
「坂本葵、お前を生徒会議長に任命する」
嫌々、私は生徒会バッチを受け取り制服に取り付ける。
「あんなに嫌がっていたのにどうして生徒会に?」
副会長の羽山月が声をかけてくる。
「入るって言わない限り会長も葉一もうるさいから」
バカ騒ぎをする双子と会長を横目でみながら言う。
「それだけですか?」
「私は出来るだけ静かな学園生活を送りたいから引き受けただけ」
最初のコメントを投稿しよう!