第一作戦

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生徒会に誘われたあの日から1週間ほどが過ぎた。 あれから、会長や双子は何度も私に生徒会に入れと言ってくる。 「葵、生徒会に…」 「絶対に入らないから」 しつこいくらいに彼らは言ってくるため、もう、うんざりだった。 「入るって言ったら黙ってくれるの?」 「もちろんだ!」 「じゃあ、入る」 あさっりと承諾する私に葉一は驚きを隠せずにいた。 「本当なのか!」 「もちろん、承諾したんだから構わないでよね」 そう言い私は教室に向かった。 その日の昼休みは生徒会に呼ばれていつもの昼寝が出来なかった。 「坂本葵、お前を生徒会議長に任命する」 嫌々、私は生徒会バッチを受け取り制服に取り付ける。 「あんなに嫌がっていたのにどうして生徒会に?」 副会長の羽山月が声をかけてくる。 「入るって言わない限り会長も葉一もうるさいから」 バカ騒ぎをする双子と会長を横目でみながら言う。 「それだけですか?」 「私は出来るだけ静かな学園生活を送りたいから引き受けただけ」
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