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作戦その1
葵に女友達を作らせることだ。
少しでも女らしくさせる。
「ターゲット発見」
携帯で誰かに連絡を入れる葉一は1人で本を読む葵に近づく。
場所は放課後の図書館に葵はいた。
いつもの様に1人で読書をしていた。
「葵、なに読んでるんだ」
「簡単にわかる黒魔術の使い方」
葵は表紙に書いてある本の題名を読み上げる。
「面白いのか?」
「暇潰しに読んでるだけ」
本にしおりを挟んでその場から立ち去ろうとする葵を葉一は必死に止め様とするが全く持って効果はない。
「静かに本を読みたいのよ。あなたがいたら静かに本を読めない」
葵は本を片手に図書館を立ち去る。
葉一は携帯で急いで誰かに連絡を入れる。
「ターゲットはどこかに行ってしまった」
「ちょっと、見失わないでよ。探すこっちの身にもなってよね」
携帯越しに聞こえてくるのは双子の光一の声だった。
「多分、葵は屋上に向かうはずだ」
「了解。葉一は会長に報告してね」
「ああ、わかった」
葉一はそう言って電話を切った。
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