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彼女はいつも一人でいたいらしい。
だから、いつも人がいない場所や静かな場所にいる。
「音楽室ですか」
「今日は生徒会でなにか企んでるの」
「特に何も無いですよ」
音楽室に入って見ると直ぐに振り返り僕のことを睨んでくる彼女はとても不機嫌そうだった。
「目障りなんだけど…」
八つ当たりするかのように彼女は冷たく言い放つ。
「すみません。でも、僕は音楽室に用事があるんですよ。」
笑顔で彼女にいうと直ぐに鞄を肩にかけて音楽室から立ち去ろうとしていた。
「あの…坂本さん」
「なに?」
「会長のことをどう思っていますか?」
「どうもこうも興味無いです。」
彼女は冷たく言うと直ぐに音楽室から立ち去っていった。
「ああ、会長ですか?」
「月かどうした?」
「最後の役目は頼みましたよ」
用件のみ伝えて電話を切る
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