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HRも終わり担任も教室からいなくなると生徒達はお互いに自己紹介をしてアド交換をしていた。
私は一人で窓の外を眺めていた。
「あの、坂本さんだよね」
一人の女子生徒が声をかけてきた。
「そうだけど、なんかようなの?」
私は振り返り女子生徒の顔を見る
「友達になりたいなって思ったから」
「いや、友情ごっこなら他の人として」
冷たく返すと声をかけてきた女子生徒は少し涙ぐんでいた。
周りの生徒達は驚いた顔をして私のことを見ていた。
「葉、あの子の反応面白いと思わない?」
「そうかな?」
「ねぇ、坂本さんって言うんだよね」
次は金髪っぽい男の子が声をかけてきた。
「あんた誰?」
「俺は城川葉一でこっちが双子の光一」
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