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笑顔で話しかけてくる彼に私は目障りだとしか思っていなかった。
話しかけてくる彼の片割れは冷たい目をして私のことを見ていた。
「私になにかようなの?」
「隣の席だからよろしくね」
「あぁ、両隣はあなた達だったんだ。別に仲良くするつもりはないから」
素っ気なく答えて教室から出る。
「面白い子だよね」
「今回は葉一の気持ちわかんないや」
飛び立つ鳥を眺めながら光一は言う。
葉一は不敵な笑みを浮かべる。
「学園生活なんて、つまんないって思っていたけど面白くなりそう」
「それは同感だよ」
お互いに顔を見合って笑い合う双子
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